お役立ち知識

映画CMやPRで『歴代興行収入第一位!』が多い理由

ハリウッド映画のCMとかで『歴代興行収入ナンバーワン!』とか『歴代最高のオープニング興行収入!』とか『歴代ナンバーワン!』とか毎回見かける事多くないですか?

 

なんか怪しいと思ったのでそのカラクリを暴いていきたいと思います。(具体的な作品名とか出すと怒られそうなので辞めておきましたw)

歴代興行収入ナンバー1!が更新され続ける3つ理由

沢山の映画館で同時上映している

結論から言うと、映画館の数は増加傾向にあり、入場者数は横ばいor微増傾向にあるようです。(参考:一般社団法人日本映画製作連盟)。ま、入場者数が多少増加傾向にあった所で興行収入に大きな影響はありません。

 

では、どんな事が影響を与えるのか?ここで大事なのは『同時公開する映画館の数です』。例えば日本でしか公開しないの作品と、世界各地様々な映画館で公開される作品の二つがあったとしたら圧倒的に後者の方が興行収入の額が跳ね上がるのは当然ですよね。

 

つまり、一つの映画をより沢山の映画館で同時上映させる事で興行収入の伸ばしているのです。ここら辺は制作会社配給会社の頑張りによりけりなんでしょうね。

興行収入にも種類がある

『興行収入』とは映画ロードショーが終了するまでの売り上げの事です。そこには前売り券、当日券両方含まれます。海外の作品とかだと日本公開時にはすでに映画公開が終了している為そういった数字を算出できるのですが、

 

実は興行収入にもいろいろと表現の仕方があって、例えば『公開初日で興行収入○○億円歴代一位!』とか『公開日週末の三日間の興行収入歴代一位!』という表記をされる場合があります、

 

ちなみに後者の『公開日週末の三日間の売り上げ』の方はオープニング興行収入なんて呼ばれ方をされますが、この様に期間や時期を巧みに調整して歴代最高の記録をつくる事があります。

細かいカテゴリー分けをしている

映画と一口にいっても、ホラー、ファミリー向け、R指定、アクション、SF、コメディー、ラブロマンスなど色々ありますよね?これらカテゴリーをうまく使い分け、歴代最高の興行収入という言葉を使います。

 

例えば『ディズニー映画歴代最高興行収入を記録!』とか『20正規フォックス映画歴代ナンバーワン!』といった表現を使う事で他の作品には興行収入で劣るものの、今までで最高の出来である事をPRする事が出来ます。

 

カテゴリーを狭めれば狭める程歴代最高の興行収入を記録する事は容易になってきます(それでもめちゃくちゃ大変だけどね笑)。

最後に

ちなみに日本映画で歴代最高の興行収入を記録したのは2001年に公開されたジブリ映画の『千と千尋の神隠し』で興行収入額は304億円だったそうな。

 

海外だと2009年公開のアバターが約28億ドル(約2800億円)。こわ…。

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