ウミガメのスープ、水平思考のクイズ集です。良問だけを集めてあります。問題のすぐ下に答えが書かれているので、問題出題者のみ見るようにしてください。ゲームのやり方がよくわからない方はこちらへ。
『魔女と狼』難易度☆☆☆☆☆
約100年前、魔女が住む町があった。
その町には【町の外に出ようとすると、身体が破裂して死んでしまう呪い】がかけられていた。呪いをかけたのは町の周りにいる多数の魔物。
彼女は魔物を一匹残らず駆逐する為に狭い部屋に閉じこもり、魔法陣を書き続ける。長年の月日が経ち、少女はついにその魔法陣が完成させた。
魔法陣が完成した数日後、町の人達は全て姿を消し、彼女は死んだ。
何故?
真相
少女は天才的な頭脳を持った少女(魔女ではない)。彼女が書いていたのは魔法陣ではなく化学式、毒ガスを作っていた。
彼女の頭脳を利用する為に大富豪が少女を町に監禁していた。
『町の周りには魔物がいて外には出られない』
『君は魔女の子孫なんだ。だから魔物たちを退治する魔法を作って欲しい』
と嘘をついて(少女は幼く騙すのは容易だった)。
富豪は第2次世界大戦で少女の作った毒ガスを化学兵器として戦争国に販売し、莫大な富を得ようとしていた。
ちなみに町の人は全て富豪の息のかかった研究者のため、化学式完成後、実用化に向け街を去り研究室へと向かった=町から姿を消した。
彼女は自分の魔法が人を殺す為に作らされただけの人殺しの道具だと知り、絶望し自害した。(元ネタは黒執事です)
『ヒッチハイカーの少女』難易度☆☆☆
男が夜の山道をトラックで走っていると、少女が車道で手を振っている。
汚れた服に裸足、降りしきる雨の中に立つ姿はまるで幽霊のようだった。男は車を止めた。
「最寄の町まで乗せて下さい。」少女は泣きながら男に話しかけ、
運転手もこれに応じた。
男は恐る恐る『何かあったのかい?』と少女に事情を聞くが、なかなか少女は答えようとしない。
そこで男は、町に着くまでの間に、男は当たり障りのない質問・会話をして少女をリラックスさせようとした。
しばらく経つと少女はとうとう心を許し、男に事情を話す。
男はその事情を聞いて豹変し、少女を殺害した。
何故?
真相
少女はある日突然見知らぬ男に誘拐、監禁された。男は少女に大音量の音楽を流したヘッドホン、そして目隠しをして少女に性的暴行を続けた。
数ヶ月が経ち、少女に飽き始めていた男は、彼女を解放するか殺害するか迷っていた。
本音を言うと男は殺人をせずに少女を解放をしたいが、ヘッドホンと目隠しをしてはいるものの、少女が男を犯人だと決定づけるなにかを持っているかもしれない、という懸念があった。
そこで男は彼女に音声合成ソフトで作り上げたメッセージを少女に聞かせた。
『お前を解放してやる。ただ、ここの事は誰にも言うな。もし誰かに何か少しでも喋ったらお前を殺しに行く。お前の所有物から本名と住所は全てわかっている。馬鹿な真似はするな』
そして彼は車通りの少ない山道に彼女を運び、捨てる。
男はしばらく先の駐車場に停めてあるトラックに乗り換え、少女がいた道に戻った。
『死刑囚 最後の晩餐』難易度☆☆☆
死刑囚は最後の晩餐に、望みのものを食べてご満悦だった。
その夜は看守も苦笑するほどの高いびきで眠った。
翌朝、看守が迎えにくると、死刑囚はベッドの中で冷たくなっていた。
まだ死刑は執行されていないのに。引用元:ウミガメのスープ546杯目
真相
死刑囚は重度の糖尿病。
刑務所生活で症状は抑えられていたが、最後の晩餐にと希望したのは、
ケーキやアイスクリーム。
満足がいくまで平らげた死刑囚は、高血糖症になりいびきをかきながら
あの世にいってしまった。
『医者』難易度☆
ある病院に身体中血まみれの親子が救急搬送されてきた。
一人は30代くらいの男性はすでに心肺停止状態、もう一人は10歳にも満たない少年、すぐにでも手術をしなければ命は助からない一刻を争う状態だった。しかしこの病院にはどんなに難しい手術も成功させる天才外科医がいた。
手術室に患者が運ばれる頃には成人男性の方はすでに死亡。少年の方だけでも助けようと天才外科医が手術を開始しようとするが、少年の顔をみると、執刀を拒否した。同僚の医者に代わりに執刀するよう頼んだ。
『この患者は、私の実の息子であり、動揺して手が震えてしまう為手術は不可能だ』という理由だった。
運ばれてきた親子は確かに血のつながった親子である。
では何故こんな事が起きたのか?
真相
天才外科医は母親。
心臓移植手術 難易度☆☆☆☆
ある所に1人の資産家がいた。
資産家は『命を延命させるには心臓を移植しなければならない』と医者から告げられていた。しかしドナーがなかなか見つからない。
ある日資産家はある1人の男Aの心臓に目をつける。資産家はAにある提案をしAはそれを受け入れた。
心臓移植手術が始まり、そして終わった。
しかし男Aは生きのび大金を得た。一体何が起こった?
真相
今から約100年前、心臓を患っていた資産家は、なかなかドナーが見つからず業を煮やし、自分に適合する心臓を持つ者が見つかるまで世界各国で誘拐を繰り返していた。
ある時1人の男が自分に適合する心臓をもっているという事がわかった。資産家は彼に莫大な富と引き換えに心臓移植手術を受けるよう依頼した。
『心臓を移植すれば勿論死ぬ』彼は戸惑いながらも、国で貧しく暮らす家族の為にこの依頼を承諾する。
この手術を担当するのは表世界では足のつかない天才外科医で『手術が失敗して私が死ねば、私の部下がお前を殺す』と資産家から脅されていた。
手術が始まった。しかしここで思わぬアクシデントがおきる。資産家の身体が手術に耐え切れず心停止してしまい死んでしまったのだ。
『手術が失敗すれば彼の部下に殺される』その言葉を思い出した外科医は、男と資産家の骨格が似ていることに気づく。そして男を資産家の顔そっくりに整形してみせた。
男は資産家の顔に整形されたものの、生きて莫大な富を手にする事ができた。
(元ネタはブラックジャック)