あ~ぁ~、俺(私も)もナマケモノになりたいッ!!
そんな風に考えているナマケモノさん予備軍の方に読んでいただきたい記事です。
ナマケモノになりたい、そんな願望を持った全ての人へ
という感じでマイペースの象徴とも言えるナマケモノ。なんと睡眠時間は約1日15時間~20時間もあります。寝過ぎたってきにしない、だって君はナマケモノなんだから!働き者じゃあいけません。
しかし時々、現代社会の歯車となりせっせと働く働き者の僕達は彼らを見て「い~なぁ気楽で…うらやましい」なんて思ってしまうものですよね、
でもね、ナマケモノって意外と悲しい宿命を背負っているんですよ。 ここからは涙なくしては語れない、ナマケモノ一匹人生譚です。
悲しきナマケモノの宿命
ナマケモノさんって本当地上生物で最弱レベルの戦闘力しかありません。まずはこちらのナマケモノの写真を見てください。

どこか笑ってるようなかわいらしい顔をしてますよね?ココがナマケモノの愛らしさでもあるんですが、これ実はただ顔面に筋肉がないからこういう顔になってるだけなんです。表情筋が無いんですよね。だるんだるんなんです。
実はナマケモノは身体全体でみても筋肉がほとんどありません。彼らは筋肉が少なすぎるため動かないのではなく、動けないというのが実際の所です。
よくナマケモノが木にしがみついている映像を目にする事が多いと思いますが、あれは木に爪を引っ掛けてぶら下がっているにすぎません。
飛ばされた洗濯物が木にひっかかってるのとほぼ同じみたいなものです。
ナマケモノの爪は武器にあらず!
捕食者に見つかった時点でほぼ終わりのムリゲー人生
動きの遅さは自然界では死のリスクにつながります。草食動物や小型の動物は他の肉食動物に見つかったら基本的にアウトなマジキチルールです。
運の悪いことに、ナマケモノがすんでるジャングルにはどういうわけか天敵がいっぱいいます。天敵ランドです。
ピューマ、タカ、ワシなどなどあらゆる肉食動物が彼らの敵です。タカやワシにとってナマケモノは主食レベルで食べられている狩猟難度の低い獲物です。
基本的に自然界では草食動物と肉食動物の間では命の駆け引きが行われます。命がかかっている為追い込まれれば闘う場合もありますが、基本は逃げ切れば草食動物の勝ち、捕まれば負けの鬼ごっこルールが適用されます。
しかし動きの遅いナマケモノの場合は違います。
つかまると負けな「鬼ごっこ」ではなく見つかったら終わりの「かくれんぼ」です。。つまり…みつかった時点で…アウト(死)。
満腹で餓死
彼らは食事をして満腹状態でも死んでしまう事があります。しかも死因は餓死です。もう、コレに関しては訳がわかりませんね。お腹パンパンで餓死っていったいどんな状態?
そもそもナマケモノはあまり食事をしません。エネルギー消費量が圧倒的に他の恒温動物達とくらべて少ないのでエネルギーを摂取する必要がないんです。筋肉も少ないしね。
1日葉っぱ8gくらい食べれば生きていける超エコな動物と言われています(ペットの場合はもう少し食べるよ)。
しかし!!消化器官内の微生物がその葉っぱを消化してエネルギーに変えるのに時間がかかるので、その間に餓死してしまうんです。
ここらへんから涙なしには語れなくなってきましたね?まだナマケモノになりたいって思いますか?
動きすぎると死ぬ
どんなに面倒くさがりのあなたでも、たまにはおもいっきり身体を動かしたい!なんて時が来ると思います。もしあなたがナマケモノだったら、それ、死にます。
彼らはあんまり動きすぎると動いた時の熱エネルギーに身体が耐えられなくて絶命してしまう事があるんです。
まぁ勿論どんな動物でも無理に動きすぎれば死んでしまいますがナマケモノは他の動物より頭一つとびぬけて死にます。
ちなみに普段の動けるスピードは時速16mくらい。おっせ。
「自分がやばい状態になったら流石に早くうごけるんじゃないの?」と疑問を持つ方もいらっしゃいますよね?
そうです、さすがのナマケモノも天敵から逃げる時は若干速くなります。
そうね・・だいたい時速120mくらい。
あ、よくみたら時速120Kmじゃなくて120mだぁ!!うっわー!おっせー!
分かってると思いますが、分速2mで逃げられる肉食動物なんてこの世にいません。
どう?生半可な気持ちでナマケモノになりたいとか言って本当すんませんでしたっ!って謝りたくなってきましたか?
ナマケモノは本当に不憫で可哀想な動物なのか?
動物としての戦闘能力ははっきりいって最弱レベル。前述した数々の弱さはもっているもののナマケモノって実は大昔から絶滅せずに生き延びているんですよね。
この弱肉強食の生物界でですよ?何千何万って種が絶滅をしているこの世界でなぜそんな事が可能なのでしょうか。
色々な説がありますが、まず彼らは遅すぎて逆に肉食動物の視界に入りづらいっていう理由があります。
あとは体重が4~5キロくらいなので細い木にも登ってぶら下がれるので捕まらないことも多いんですって(ただしチーター等の地上生物に限る)。
他の生き物は他の種を食いつぶす強さ、敵から逃げ切れる素早さ、周りを出し抜く知能を追求し、進化して生き延びてきました。
でも、ナマケモノは違います。
他の生き物との共存を選び、暴力をせず、ありのままで生き延び続けています。
ナマケモノってご飯一日に葉っぱ一枚も食べないから排泄行為も極端に少ないんだけど、10日に一度くらいはやっぱり排便をします(その時が実は一番命の危険がある)。で、どこにするかっていうと「自分が普段ぶら下がってる木の根本に排便する」んです。
自分を普段支えてくれている木に肥料(便)を提供して持ちつ持たれつの共生関係を作るわけですね。
ナマケモノは死を受け入れている?
ナマケモノは天敵から逃げる時も時速120mで、見つかったが最後、捕食者から逃げ切れる事は非常に稀です。
では、彼らは捕食され絶命する瞬間、彼らは何をすると思いますか?
普通の動物であれば、
「生き延びる為に必死に抵抗する」
「一か八かで捕食者に牙を向く」
だと思います。
ナマケモノは違います。
彼らは捕食され絶命する直前
「あきらめて全身の力を抜く」そうです。
・・・泣
そうすることでからだの緊張状態を無くし痛みを少しでも和らげて絶命できるからだといわれています。
全ての個体がそうだというわけではありませんが、自分の死を受け入れるなんて普通考えられないですよね、生き物として。生きているから生き物、動いているから動物なんだから。
悟りを開いているレベルの人生観ですよね。いやナマケモノ生観かな。
ナマケモノの祖先「メガテリウム」先輩
ナマケモノが好きな僕にとって彼はもはや先輩です。メガテリウム先輩、チュースッ!
身長6m、体重約4トン、草食動物だったそうですが、こんなでけぇのいたらすぐに草無くなっちゃいそうですよね。
和名は大懶獣(だいらいじゅう)って言うそうです。怪獣だ怪獣。モンスターハンターに出てきそうですね、「緊急討伐クエスト 大懶獣メガテリウムを討伐せよ」みたいな。
こんな怖い先輩がバックにいるなんてさすがナマケモノはんだなぁ。
ナマケモノから僕たちが学べる事
現代社会、僕らは様々な競争の中で神経をすり減らしながら歯を食いしばって生きています。
時に他人を蹴落とさなければいけない時も来るでしょう。僕も以前の会社では自分の出世のために周りを蹴落となければならないギスギスとした人生を送っていました。
勿論今でもそういった争いが必要な時があるとは思っていますが、ある時、ナマケモノさんを見ていたら生物が生き延びるのに必要な条件は、「強い事」でも「知能」でもなく「自分が生きる場所、自分だけが生きられる場所を見つける」ってことだと理解しました。
あなたは今本当に幸せですか?
やりたい事はちゃんとできてますか?
昔に描いた夢が今も夢のままなんて事はありませんか?
自分の人生は自分のものです。他の誰かに合わせる必要はありません。
他を欺き、爪を研ぐことだけがが正しい訳じゃない。周りの誰もがばかにするような事をしている人が誰よりも生き延びる事だってある。
そんな素晴らしい教訓をナマケモノは僕に教えてくれました。
もしこの記事を読んでいる人の中で、新生活に臨む人や辛い思いをしている人がいるのであれば、ほんの少しで良いのでナマケモノさんの事を思い出してみて下さい。
気を張りすぎなさんな
彼らの生きざまがあなたの人生に少しでもいいように作用してくれたら僕は幸せです
一人でも多くナマケモノ好きが増えますように
とても面白くて分かりやすかったです!
調べ学習の参考にさせていただきました!
哺乳類のくせに変温動物で燃費は圧倒的に良い
木にぶら下がっていることに特化した効率の良い筋肉と爪
ナマケモノは殺し合いでは最弱でも、生存競争という意味では決して他に劣る動物ではないのだ
今さらながらコメント
作者じゃないけどコメントにツッコミ
自然界で出た排泄物は分解者によって分解されながら拡散していきます。
やりたいことが出来ないとのコメントがありますが、生きていく上でナマケモノから学べる要素が有るというだけで同じ生き方をしろとは書かれておりません。
ナマケモノは最強だ
結局ナマケモノは「生きるのが大変」ってだけで、ナマケモノを「見習う」ところはないですよね?「幸せですか?やりたいことやれてますか?」とかいい話風に持ってこうとしてますが、ムリヤリ感が強いです。
やりたいことやれてなくてイライラしてこんな記事にまで出張してしまうケチつけおじさん… かわいそう
素晴らしい。ありがとうございます!
すごく素敵な記事でした。
中国の拷問刑罰で、障害者にして木から吊るすとかありました?木から降りるな、とか?
カンボジアのボウシテナガザルとかに似ている。
アスレチックが拷問とは気づかなかったが、虚弱はちょっと。ま、手長が助けたな?自分が毒を飲ませて虚弱にしておいてな?なんか、さっき、青い顔をした頭から頭巾を被った老婆が、村でなにかが起きたと青い顔になったのが、見えたな?
どんな殴り方をしたんだよ?
昨日、安倍が日本猿を干したのか、と言う映像。さるは、皆、日本サルに近かったのかな?と、何者かが話したのか?
茶色の頭巾を被った痩せこけた女性が、蛮行を見て顔が緑色になったげん映画見えたが?
ナマケモノの生き方最高ですね
よく調べてあるねって程度ですね。
写真はいいです。good !
確かにナマケモノの情報という意味ではたいした内容はないですね
でも私はその少ない情報から生き方を学ぶという発想が素敵だと思いました
多くの情報を得て知識欲を満たし 自慢気に情報を話すだけより
どんな小さな物事からも気づき学べる
そうみたら素晴らしい内容じゃないでしょうか
同じもの 良いも悪いも自分次第 私もまたあなたのコメントからあらためて学べました
ありがとうございます
排便は木の肥料になりませんよ
便を肥料にするためには発酵が必要であり、直接かけても害になるだけです
https://twitter.com/uwg35/status/867349625958572032
この方のツイッターの画像どこかで見たことがあると思えばここのサイトでしたね。
いつもこのサイトでこっそり楽しませて頂いております。とても勉強になります!
斉藤和義さんの曲に、進め なまけもの と言う曲があります。
本当に気楽になれるいい歌です!無理しなくてもいいけど手は抜かないみたいな気にさせてくれます。周囲の環境に流されず今日やれることやればいいんじゃない?
みたいなことをふわっと教えてくれます(^^)
ナマケモノが大好きです。
天敵に捕らえられたときの全身の力を抜くに涙止まりません(T-T)
弱肉強食の世界だから仕方ないけどナマケモノ狙わないでほしい…
なんて平和で愛らしい生き物なんでしょうかね
とても興味深いお話をありがとうございます。ナマケモノについてもっと知りたいのですがこれらのソースはどこでしょうか?本などがあれば教えてください。
素晴らしい生物ですね。
これで絶滅しないってある意味最強だ。
弱肉強食の競争社会、
逃げるは恥というより、カクレンボルール!
役に立つ哲学を教えていただき感銘をうけました。
七花さま、ナマケモノ様、ありがとうございます。
記事シェアさせていただきます。
ありがとうございます!とてもうれしいです!
ナマケモノがさらに好きになりました♡
最近はまっているのはナマケモノの赤ちゃんの動画をみることです〜
本当ですか!?凄いうれしいです!書いた甲斐がありましたーw
あたしはなまけものです
な!!?
死も受け入れるなまけぐあいには感服ですねww
僕もお話を聞いたときには耳を疑いましたw
ナマケモノ…すてきですね!
ある意味究極の動物ですよね。 知れば知るほど奥の深い動物です
俺も大好きです!
勇気をもらえる動物です♪
自由研究のお題にぴったりです。ありがとうございます
是非!その自由研究読んでみたいです笑
自由研究のネタありがとうござんしたーーーーー!
紅白のppapみましたか?