TVで報道されている犯罪者が平日の早朝に多く逮捕される理由

ボサボサ頭にスウェットや部屋着、テレビで見かける容疑者の逮捕シーンは決まって早朝(が多い)、そして平日に逮捕されることが多いんです。それはなぜか。

 

色々調べていくと、そこには様々な思惑が存在している事が分かりました。  

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【導入】「最近は物騒になった」は間違い。

犯罪

「最近は物騒になったもんだねぇ」という言葉、なんか小さいころからずうっと聞き続けているような気がしますが、統計で見ると犯罪件数自体は減っているらしいです。

 

昔は今みたいにSNSとかインターネットとか普及してないし、マスコミが報道する情報だけが全てみたいな所があったので仕方のない事かもしれません。しかし全体の犯罪件数が低下したと言ってもテレビをつければ毎日の様に悲しい事件が報道されています

 

悲しい事件は跡を絶ちません。殺人事件のほとんどは「突発的な殺意」からくるもので誰でも犯罪者になってしまう可能性があるのが怖い所です。

 

仮にこの記事を読んでいる方が何かしらの犯罪をした場合、あなたが実際に警察に逮捕されるとしたら、時間帯は平日の『早朝』である可能性が高いはずです。勿論例外もいますが、そこにはきちんとした理由があります。 

早朝なら家に居る可能性が高い

朝

朝は人が自宅に居る可能性が高い時間帯だからです。会社で働くサラリーマンであれば基本的に仕事は朝9時~19時です。仕事終わりに何処かの居酒屋で飲み歩いたりしてたとしても夜中には家に帰るはずなので確実に居場所がわかる(確率が高い)早朝を選ぶのです。

 

勿論あなたが夜から朝、または夜から昼にかけて仕事をしている人であれば逮捕される時間帯は変わります(内偵によって逮捕前に生活リズムは調べられている)、しかし殆どの人は朝仕事に出掛けて夜に帰宅することが多いので、こういった処置がとられることが多いようです。

検察官への身柄送検、裁判官への勾留請求をスムーズにする

警察官

こちらは法的な手続きに関する事なのですが、逮捕をされたあと色々な手続きがあります。刑事訴訟法の一部を抜粋しました。

 

刑事訴訟法第203条(司法警察員の逮捕手続、検察官送致の時間の制限)

  1. 司法警察員は、逮捕状により被疑者を逮捕したとき、又は逮捕状により逮捕された被疑者を受け取ったときは、直ちに犯罪事実の要旨及び弁護人を選任することができる旨を告げた上、弁解の機会を与え、留置の必要がないと思料するときは直ちにこれを釈放し、留置の必要があると思料するときは被疑者が身体を拘束された時から48時間以内に書類及び証拠物とともにこれを検察官に送致する手続をしなければならない。

引用元:WIKIBOOKS

 

 

刑事訴訟法第205条(司法警察員から送致を受けた検察官の手続き、勾留請求の時間の制限)

  1. 検察官は、第203条の規定により送致された被疑者を受け取ったときは、弁解の機会を与え、留置の必要がないと思料するときは直ちにこれを釈放し、留置の必要があると思料するときは被疑者を受け取った時から24時間以内に裁判官に被疑者の勾留を請求しなければならない。
  2. 前項の時間の制限は、被疑者が身体を拘束された時から72時間を超えることができない。

引用元:WIKIBOOKS

 

簡単に言うと、逮捕をしたらまず検察官に送致する手続きを48時間以内にしなくちゃいけなかったり、24時間以内に裁判官に勾留請求をしなきゃいけなかったりと、意外と時間制限に縛られているのです。逮捕にはこの48時間+24時間=72時間が勝負だと言われています。

 

例えば、48時間以内に検察官に身柄を送致しないと司法警察員は被疑者を釈放しなくてはならなくなります。

 

だからその段取りをスムーズに済ませるために、検察庁裁判所が開く少し前の時間に逮捕しにきます。なので緊急性のない事件であれば、基本的に土日ではなく平日に行われることが多いです。

被疑者への気遣い

早朝

なにが気遣いになっているかというと、早朝に来れば『人目につきづらい』というメリットがあるって言うこと。大きな事件であれば野次馬もいるし到底隠し切れないですが、犯罪はそれこそ毎日無数に起きています。

 

そんな中で少しでも周りから視線を浴びないように、という警察側の配慮です。被疑者だけでなく、被疑者の家族、同居人、隣人への迷惑を最小限に済ますことができるのも早朝のメリットです。

 

『被疑者への気遣い?そんなもん必要ねーだろ!』というお怒りの声も聞こえてきます。まぁごもっともといえばごもっとも。凶悪犯罪を犯した人間に情けをかけてあげようという人間は稀です。

 

でも法律では罪によって重さが全く違います。窃盗も強盗も殺人も罪は罪、悪いことは悪い、それは間違いないんですけど実際の所は違います。何をしたかによって裁き方が違うのは皆さんご存知ですよね?

 

罪を犯した人は罰さなければならないけど、その周りには事件となにも関係とない人達であふれています。そんな方たちへの配慮という事でどうかお許し願いたいものです。

コレはあくまで『通常逮捕』のケース

 

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一応今回紹介した『早朝逮捕』が多いのはいわゆる『通常逮捕』といわれるケース。通常逮捕というのはあらかじめ裁判官が発する逮捕状をもらって逮捕することです。

 

『現行犯逮捕』や『緊急逮捕』ではまた違った方法、ルールが適応されるのでお間違いの無いようお願いします。

 

ちなみに余談だけれど、平日に逮捕が多いというのはただ単に1週間のうち5日間(約70%)が平日だからじゃねーか?って思ったのは僕だけかな?